
これに伴い連結業績予想を多少上方修正していますが、SIEとは2兆円強の差が2兆円を少しだけ割り込んだ差になった、ぐらいの違いしかないですね。
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[任天堂: 2023年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結) / 決算説明資料 / 通期業績予想の修正に関するお知らせ / 株式会社ディー・エヌ・エーとの合弁会社設立及び特定子会社の異動に関するお知らせ / グループ内組織再編方針の決定 に関するお知らせ](pdf)
上で貼ったリンクの順番とは前後しますが、グループ内組織再編というのは欧州の任天堂子会社が従来は欧羅巴、仏蘭西、ベネルクスに分かれていた物を「Nintendo of Europa」として一本化する物だそうです。
そしてDeNAとの合弁会社設立というのは任天堂ビジネスのデジタル化強化を云々と謳い、2023/4/3に任天堂八割、DeNA二割の出資で「ニンテンドーシステムズ株式会社」を東京都に設立する、というものですね。
後者については資本金が50億円でその内の八割を任天堂が出資することから、特定子会社扱いとなるそうです。
今頃デジタル化の強化を目指すのかよとは思ってますけど、引き続きDeNAにおんぶに抱っこでニシラインに続く、或いはまた作り直しとなる次のニンテンドー何とかオンラインを構築するつもりなんですかね。
さて今期前半の決算についてですが、売上高は前期比5.2%増の6569.74億円、営業利益は0.2%増の2203.87億円、経常利益は36.5%増の3224.64億円、純利益は34.1%増の2304.51億円となっており純利益は大幅増。
主たる要因は主に為替差益で、764.67億円を営業外収益として計上しています。
この他にも期中平均為替レートによる恩恵も売上高や営業利益にはあるでしょうから、それがなければ減収減益となっていた可能性が高そうですね。
これに伴い通期業績予想は売上高は1.6兆円から1.65兆円に上方修正、営業利益の予想は5000億円で変わらず、純利益は3400億円から4000億円へと上方修正しています。

ゲーム専用機売上高は6314.12億円。
モバイル・IP関連収入等は前期より減ってますね、円安なのに。

期中平均レートはドル円で1ドル133.93円となっており、前期比で22%ほどドル高が進んでいます。
ゲーム専用機売上高の半分近くを米大陸で、さらに恐らくはその大部分を米国単独で稼ぎ出していることを考えるとこれがなかったら普通に減収減益となっていた可能性が高そうですね。

Nintendo Switchシリーズの販売(出荷)台数は前年同時期の828万台から668万台へと大幅減少、これに伴い通期予想販売(出荷)台数が2100万台から1900万台へと200万台減らされています。
ソフトの販売(出荷)本数は9389万本から9541万本へとやや増加、モナドやイカの3を出してもやや増加程度。
ソフトの通期販売(出荷)予想本数は2.1億本で据置となっていますが。

資料の方でも、“売上高段階での為替の影響額”が+647億円と記載されており、それを抜いたら普通に減収していた所なんですよね。

ハード売上高比率は減少。
で自社ソフト売上高比率は増加。

この辺は上で書いた通りですね。

デジタル売上高、比率は前年同時期を上回る数字となったとのこと。

ミリオンセラー自社タイトルは790万のイカ3を筆頭にニシスポォ615万本、マリオストライカーズバトルリーグ217万本、モナド3が172万本といった辺りが新作ですか。
イカ3の国内501万本、モナド3の国内48万本という話にはかなり岩感がありますが、その辺は別記事にて。

上のような結果を受けて海外売上高比率がやや減少、自社ソフト売上高比率は上昇。

デジタル売上高とその比率は上昇と。

今後の任タイトルは大分弾切れ感が漂ってますね、「Metroid Prime 4(仮称)」とか未定で載ってるくらいですし。

ソフトメーカー(サード)のタイトルはもっと酷い事になってるんですけど…
という事で、上述の岩感という話と他プラットフォーマー…といってもMSはまともな数字が出ていないのでPSプラットフォームとの比較については別記事に続きます。

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