
ガラスは傷がつくと引張強度が非常に低くなるので、新品のガラスを基準とした耐風云々の話はあまり信じない方が良いんですよね。
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via ■■速報@ゲーハー板 ver.59239■■
面倒なので速報スレにおけるやり取りは省略しますが、台風に備えて養生テープを買ってきた、という人に対していつ頃からか言われるようになったガラスにテープを貼るのは~云々。
ゲームと直接の関係無いと言えばそうなんですが、ガラスが割れて室内が水浸しになったりしたらゲームやってる場合じゃねえとなってしまうので一応。
[旭硝子: 19. ガラスが割れる時- 2 風 / 24. 板ガラスの強度と強化ガラス]
圧縮に強く、引張りに弱い
板ガラスは圧縮される力には非常に強く、引張られる力には非常に弱い、これがガラスの強度を考える上での基本です。
ガラスが棚板のように使われる場合で考えてみましょう(図1)。
中央部分に上から荷重をかけていくと、重さに従って板ガラスは下方にたわんできます。荷重がなくなれば元に戻りますが、荷重が増加するとある時点で破壊してしまいます。
これが金属板の場合だと、たわみが元に戻らなくなって変形してもなかなか破壊は起きません。
つまり、ガラスは弾性限界(たわみが元に戻れなくなる点)を超えるとすぐに破壊が起きる材料で、これがガラスは脆い、といわれる所以です。
図1のようにガラスがたわんだ場合、ガラス上面には圧縮の力が、下面には引張りの力が働いています。そして引張りに弱い下面から破壊が始まります。
(図1)荷重を受ける板ガラスの表面に働く力
との説明があるように、ガラスは撓むとより割れやすくなる…のですが、ガラスの引張強度が下がる主要な要因が傷なんですよね。
ガラス破損時の二次被害を回避する
強風時には飛来物による衝撃破壊が風圧による破壊より前に発生することが多いです。
衝撃による破壊は「ガラスが割れる時-1」で述べましたが、いずれにしてもガラス破損時の破片の飛散は、特に避難場所となる建物には考慮すべき事項です。
合わせガラスが推奨される理由がここにありますが、このような建物のガラスには中間膜の厚い仕様の合わせガラスで飛散防止と耐貫通性能を確保することが望ましいと言えます。
ちなみに5ミリ厚透明板ガラスの許容荷重と3ミリガラス2枚による合わせガラスの許容荷重は同じ3375Nであり、二次被害を最小限にとどめる点で、今後風害が増えると予想されることからも合わせガラスを採用するメリットは大きい、というより必須ではないかと思います。
風そのものによるガラスの破損は前述の許容される撓みの範囲に収まるなら、基準風速までであれば破損は免れるらしいのですが、製造後に付いた傷についてはまた別の話ですし、また飛来物が衝突すればそこから破損する場合も多い訳で。
結局、今合わせガラスを使っていないとかであれば何かしら貼っておいて飛散防止措置を取るのは間違いではないのではないでしょうか。
撓みを抑え込むほどのバーをガラスに貼っておけば圧力による破損自体を通常よりも抑止できる可能性はあるかもしれませんけど、個人で容易に可能な対策とは言いがたいですね。
しかし二百二十日の時に台風の本州直撃は遅れるのかと書きましたが本当にやや遅れて大きいのが来ましたね、また今年もこの秋から冬初めにかけて野菜が値上がりしそうなのは困った物ですが。

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台風が直撃するまではゲームやります(´・ω・`)