
PS5に関しては今期PS4の3年度目との累計差を縮める見通しとしているので、今の所は1800-2000万台程度の販売(出荷)を見込んでいるようですね。
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[ソニーグループ: 2022年度 事業説明会]
こちらパーマリンクではないので来年度の事業説明会が開催された後はそちらの頁に変わると思われますが、仮にこの記事を一年以上後に見る奇特な方がいらっしゃった場合は[ソニーグループ: IR Day・事業説明会アーカイブ頁]を参照してください。
今日明日の二日間にわたって開催される予定となっているソニーの事業説明会、その最初を飾ったのが現在のグループにおける稼ぎ頭であるゲーム&ネットワークサービス分野ですが。
[ソニーグループ: 2022年度 事業説明会 - 関連資料: ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野](pdf)
先に書いておくと、ライブでの視聴はしていないため質疑応答については現時点では把握していません。

かつてはあまり利益率が高くなく、世代の移行期においては赤字も出ていたPSプラットフォームですがPS5においては高い利益水準を維持。

発売翌年度の年末商戦における引き合いがPS4に比べて圧倒的に高いPS5。
単純に需要に供給が追いついていないから、というのもある訳ですが…

中国市場における存在感も増しているPSプラットフォーム。
なお日本については英国にアクティブコンソールランキングで追い抜かれている物の3位と、販売台数に準ずるアクティブ率を確保しているようです。
わざわざこんな…言ってしまえば物の道理が分かっている人には説明する必要も無い事を書く必要性はどこにあるのかという話ですが、“PS5は海外に転売されて国内にはプレイヤーがいない!ソースはファミ通!!”みたいな寝言をほざいてるニシくんのSwitchが入るように、という事ですよ。

ゲーム機市場における占有率をPS4の45%からPS5では50%超へと、更に高めたいとSIE。

ブランド力もPlayStationが他をリード。
ブランドモメンタムの2番手が緑、最下位が赤みを帯びた色って何処のプラットフォーマーを示唆しているのでしょうね。

今期発売予定とは限りませんが、今後発売予定のタイトルにSpidy2やウルヴァリン、ホグワーツレガシーにアバター、ForspokenとFFXVIと…スクエニの扱いが大きめですね。

ハードの普及につれ率としては多少下がるエンゲージメントですが、PS5においては発売翌年度末時点で同条件のPS4を上回る数字を達成しているとのこと。

PS5ではPS4の同期間に比しても1台あたりの平均支出額が15%増加。
ただしフルゲームについては21%下がっているとのことで、その分は追加コンテンツに流れているようです。
この辺りも今後SIEのファーストパーティスタジオがライブサービスにも力を入れていくと表明する背景にありますね。

PS5の供給見通しについては今般のパンデミックやウクライナ戦争の影響がある物の対策を行っており、3年目(今期)はPS4の実績との差を縮める見込み、来期には追い抜く見込みとしています。
PS4の実績は2年度目までに累計2240万台、3年度目累計4010万台。
それに対してPS5は2年度目までに1930万台、期初時点における販売台数見通しが1800万台なので、期初予想より多少増えたとしても1.5倍になったりはしない見込みという事ですかね。
まあPS4の最大販売(出荷)台数(年度間)は4年度目の2000万台だったので、それぐらい出せれば十分頑張っている事になるでしょうけど。
このグラフの通りだと来期は2500万台ぐらい販売(出荷)する見込みって事になるんですかね。
続いてPS4について。

今般のSARS-CoV-2パンデミックで加速したデジタルシフトですが、ある程度は落ち着きを見せてきた昨期においてもデジタルシフトの動きは止まらず。
かつ、PS4の存在感も引き続き高い物となっています。

F2Pタイトルの追加コンテンツへの支出が全体の1/4を超えていると。

PS4ユーザーのPS+継続率も高水準を維持。

次世代機発売後のエンゲージメントについてもPS4は高水準を維持しておりPS3の倍以上、1台あたりの支出額も倍以上と。
今後の展開については…

欧州における直販ストア展開を拡大。

PSVR2が今期中に発売されるかは分かりませんが、同時発売予定のタイトル数は既に20タイトル以上になっているとのこと。

新規IPへの投資を拡大、2025年度には半分を新規IP向けに投資する見込みと。

IDGの予測によるとフィジカル版ソフトの売上高は今後漸減していき、デジタルソフトも横這いとなる為“フルゲーム”の売上高は減少する見込みながら、追加コンテンツの売上高がそれ以上に増える見込みで、PS Studiosの予測でも今後運営型サービスからの売上高が大きくなっていくのではないかと見られている、と。

現状SIEファーストで運営型タイトルとして位置づけられているのはMLB The Showのみながら、今期は3タイトルに増加、来期以降も更に増やしていく見込みとしています。

旧作のPC展開を継続し売上高を伸ばす見込み…としていますが、全プラットフォーム累計は全世界2000万本突破とされている「Horizon Zero Dawn」の発売以来の販売本数がおよそ240万本、Days GoneとGod of Warも100万本に届かずと、小遣い稼ぎ程度なら良いのかもしれませんが言うほどの市場規模は感じられないですね。

今期よりモバイル(スマ)向けのタイトル展開も開始していくようです。
フォワードワークスは割となかったこと扱いされてますねこれ。

PC、スマ、VRの他クラウドやメタバースにもPSプラットフォームを拡大していく、と。

ソニーやSMEとの連携も打ち出しています。
といった辺りですね。
ライブサービス(運営型)タイトルについてはそう皮算用通りに行くかどうかという部分はありますが、出してみないことには成否も分からない部分がありますし、今後の取り組み次第でしょうか。
フォワードワークスがなかったことになっている辺り、あの失敗からのフィードバックが出来ているのか気になる所ではありますけど。
後はそうですね…ライブサービスタイトルを提供する際のプレイ環境整備の一環としてもPSVita後継機となるPS携帯機第3世代モデル略してPSP3(仮)があると良いのではないでしょうか、PSVitaの時よりもハードのコストや環境的にWAN接続を実現するハードルは下がっているでしょうし。

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