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 今般のパンデミックの影響は全社的には差し引きトントンぐらいとなったようです。
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[ソニー: 2021年3月期 第1四半期決算短信〔米国基準〕(連結) / 説明会資料 / 補足資料](pdf)

 ゲーム事業に関する詳しい話は後に回すとして、とりあえずはソニー全体の決算について。

 売上高は前年同期比2.2%増の1兆9689.19億円、営業利益は1.1%減の2283.95億円、税引き前純利益は38.5%増の3199.19億円、純利益は53.3%増の2332.51億円となっています。
 純利益が営業利益より大分大きくなっていますが、これは持ち分証券による利益とのこと。

 また従来未定とされていた通期業績予想は、売上高は8兆3000億円と横ばいの予想ですが、営業利益は6200億円と前期比26.7%減となる予想になっています。
 これはパンデミックの影響も勿論あるのでしょうが、ゲーム事業が次世代機となるPS5の発売によって一時的に利益率が悪化する予想となるからかもしれません。

 決算短信では

ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野
・プレイステーション®4 のハードウェア生産に関して部品のサプライチェーン上の問題により、生産に若
干の影響が出ていましたが、現時点では問題は解消されました。
・ゲームソフトウェアのダウンロード売上やプレイステーション®プラス(以下「PS Plus」)及びプレイス
テーション™ナウの会員数は大幅に増加しています。
・プレイステーション®5(以下「PS5™」)の立ち上げについては、社員の在宅勤務や海外渡航制限による制
約などはあるものの、必要な対応策を講じており、2020 年の年末商戦期での発売に向け、準備を進めて
います。
・自社スタジオ及びパートナー各社のゲームソフトウェア開発スケジュールに関しては現時点で顕在化し
ている大きな問題はありません。

 …となっているんですけどPS4の在庫状況は問題だらけのような…PS5の生産に切り替えたラインも多いのでしょうけど。

 分野別の現時点における見通しは以下の通りで、
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 ゲーム分野は売上高が大幅に増加し2.5兆円となる予想ながら、営業利益は2400億円と昨期と同程度の予想となっています。
 これについては

ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野
 売上高については、主にゲームソフトウェア販売の大幅な増加、及びPS5 発売にともなうハードウェア売上
の大幅な増加により、大幅な増収を見込んでいます。営業利益については、PS5 導入にかかる販売費及び一般
管理費の増加、ならびにハードウェアの売上原価率の上昇を見込むものの、主に前述のゲームソフトウェアの
大幅な増収やPS Plus の大幅な増収により、ほぼ2019 年度並みを見込んでいます。

 …と説明されており、従来次世代機を発売した年度や翌年度に赤字になる傾向があった所からすると大幅に事業の収益性が改善されていることが窺えますね。

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 セグメント別業績では電気製品を扱うエレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション事業が大幅減収の結果再び赤字になったもののその減少分をゲーム&ネットワークサービスで打ち消しており、総合的には営業利益も微減程度に止まる結果となっています。

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 G&NS分野はゲームソフトとPS+の大幅増収により営業利益も大幅増。
 通期業績予想の営業利益率減少要因はやはりPS5の発売に伴う経費や原価の上昇が大きいようですが、どうやら逆鞘で売るって事は予定していなさそうです。

 というわけで、問題もありますが赤字転落などは防げているという状況ですね。
 ゲーム分野も今のところ順調ですし…開示される情報も増えていますが、それについては別記事にて。

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