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 なお通期業績見通しはまたも更新され、ゲーム分野に関しては恐らくFFVIIリメイク発売延期等の影響で売上高が減る見通しとされています。
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[ソニー: 2020年3月期 第3四半期決算短信〔米国基準〕(連結) / 決算説明会資料 / 補足資料](pdf)

 売上高は前年同期比0.4%減の6兆5111.45億円、営業利益は0.2%減の8100.12億円、四半期純利益は31.2%減の5695.47億円。
 純利益が大きく減っているのは、証券に関する利益の計上がなく、更にその分の法人税等も今期に上乗せされているためですね。

 通期業績見通しについては、10月時点の見通しよりも営業利益が+1000億円、営業利益が+400億円で、前期から微減程度の予想となっています。
 ゲーム&ネットワークサービス分野については10月時点よりも売上高が500億円、営業利益が50億円下がる見込みとなっており、これについては
 売上高は、主に自社制作以外のゲームソフトウェア販売見込みの下方修正により、10 月時点の見通しを下
回る見込みです。営業利益は、コスト削減が見込まれるものの、前述の自社制作以外のゲームソフトウェアの
減収の影響などにより、10 月時点の見通しを下回る見込みです。

 …と発表されています。

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 特記事項を含まぬ調整後営業利益は前年同期比で増加。

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 純利益に関しても特記事項を考慮に入れなければ前年同期を上回っています。

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 ゲーム&NS分野は第3四半期までの通期で売上高1.544兆円、営業利益1922億円。

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 ゲーム分野の第3四半期単独業績は前年同期比で大幅減収減益、為替の悪影響もあったようですね。

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 音楽分野は相変わらずFGO減収と書かれていますがそれでも増収、営業利益に関してもEMI再評価益を除けば前年同期を上回っているようです。

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 EP&S分野はスマホの販売台数が引き続き減っているものの利益に関しては黒字に転換、通期の損失も予想より更に押さえられる見込みと。

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 イメージング&センシング・ソリューションは絶好調。
 どこぞの自称“物言う株主”はこれを分離売却しろって主張してるんですよね、会社の肉売って商売する所なのでしょうが。

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 分野別、カテゴリ別売上高は…G&NS分野については後で詳しく出てきますが、音楽分野のアニメやスマが属するビジュアルメディア&プラットフォームカテゴリは確かに結構売上高が減っていますね。

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 ゲーム&NS分野の棚卸資産は第3四半期を終えた時点で757億円となっていますが、これは任天堂の棚卸資産の3/4程度となっています。
 売上高は1.5倍なのに。

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 ゲーム&ネットワークサービス分野の細かな情報ですが、ハードの売上高は前四半期比で大幅減収。
 ゲームソフトウェア周りはそれに比べて減少幅が小さいですが、それなりに影響は出ていますね。
 一方ネットワークサービス(PS+等の契約サービス)の売上高は前年度を全体に上回っています。
 これが次世代機の発売に向け“次の跳躍に向けて屈む時期”の業績を下支えする要因ともなっている訳ですが。

 PS4のハード売り上げはここまでで前期比310万台減少、フルゲームソフトウェアも落ち込んでいますが、これについても大作の存在がなかったりする中でダウンロード比率が49%と、半分がデジタル販売という所まで来ているようです。
 PS+契約者は前年同期より250万人増えて3880万人となっています。

 次世代機の発売を予告したから落ち込みが大きくなるのだという人も見かけることがありますが…これについては別の記事でやった方がいいでしょうかね。

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