48825Nindies
 何れのメディアも地の文と講演で話した内容の境目が曖昧になってるんですが、これ講演の発言をそのまま書き出すのはどうのこうのって話が何かで持ち上がっていたせいなんですかね。
 微妙な線の発言は“引用”という形でもきっちりどういう発言だったのかはっきりさせて欲しいところでもありますが…それだと表に出なくなるだけかも?
スポンサーリンク


 昨夜、先行して講演を記事化したファミ通にあった記載を取り上げましたが、この時点では記者の考えが本文に反映されただけなのでは、という見方の人もそれなりにいたようです

 いたようなのですが…

[4gamer: [CEDEC 2018]宮本 茂氏の基調講演「どこから作ればいいんだろう?から10年」聴講レポート。宮本氏が自分自身と日本のゲーム市場の10年間を語った]

 (前略)
 競合他社との競争もあって,特定のゲームを独占的に提供することもあるが,基本はあくまでもソフトウェアビジネスにあり,その背景には任天堂の元代表取締役である故・山内 溥氏の「お客さんはハードなんて買いたくない。ゲームを遊びたいから,仕方なくハードを買う」という言葉があると宮本氏は言う。
[電ファミニコゲーマー: 任天堂・宮本茂が語るこれまでの10年とこれからの未来――自分を追い込んでクリエイティブをやれば世界に一矢報いることができる【CEDEC2018基調講演】]

 (前略)
 ゲーム機競争ではシェアを広げるために特定のソフトを独占するといった戦略が採られてきたが、あくまでもそれは成長させる過程の話。故・山内(博)元社長の「お客さんはハードなんて買いたくない。ソフトが遊びたいから仕方なくハードを買うんだ」という有名な一文を引用しつつ、ソフトの重要性について宮本氏は述べる。
 …電ファミは任度でもあるのかニュアンスが少し変わっていますが、3社の記事を見るに

 宮本茂氏が
 “任天堂は「やりたいソフトがあるため仕方なく購入する」ハードの販売を増やすため”
 “特定ソフトの独占契約を獲得する戦略を採っていた”
 と話した事は間違いなさそうです。

 この講演における発言単体だと
 “あくまで過去の話だ”
 と言い張る事も出来なくはないですけど、NISAの山下さんが任天堂買取保証の話をしているという事実がある以上は現行で不自然なニシッチ独占は大体そういう事なんだろうなと分かりますし、過去の話に限定しても
 “卑怯なソニーと違って綺麗な任天堂は独占契約なんて取っていない”
 と主張するニシくんを弾丸論破する事は出来ますね。

 あとタイトルとは関係ないのですが、

 (前略)
 宮本氏によれば,任天堂でスマートフォンゲーム事業を展開するにあたり,「お金を出していただくのはサービスや開発したデータに対してであり,パラメータやレア度を調整して価値をつり上げるのはやめよう」という方針を採用したという。(4gamer)



 「モバイルからの流れがスマホに引き継がれて、モバイルゲームに進出する際に社内で課金方法についてずいぶんと議論していくつかの方針を決めました。ゲームのスタイルによって課金の仕組みはいろいろあるんですけど、お金を出していただくのはサービスや開発したデータに対してであって、レア度やパラメーターを調整して価値を吸い上げるのはやめよう」と任天堂の方針について説明。

 (中略)

 「小さなお子様を対象としている任天堂ブランドの責任。スマホの強みとは、ゲーム専用機の普及台数をはるかに超えていること。任天堂のゲームが買えない地域とか手に入らない地域の人たちに、任天堂のゲームに触れてもらって少しでいいのでお金を払っていただきたいと思って買い切り型モデルとしました。「買い切り型モデル」と僕らが勝手に呼んでいるんですが」と宮本氏(電フニコ)
 …?
 勿論、“これはスーパーマリオランの売り方を決めた時点での話だ”といえばその通りなんですが、完全に手の平を返して“パラメータやレア度で価値を吊り上げている”現状で任天堂ブランドの責任とか言い出すのはちょっとどうなの。
 責任果たしてないやんやん?ってならないんですかね。

 話を戻すと、
 “ハードは仕方なく買う物”
 であるにせよ任天堂の場合はSIEと問題に対するアプローチの仕方が違い、ギミックで気を引いたり金で独占タイトルを引っ張ってくることでハードをしぶしぶ買わせよう、と考えているみたいですよね。
 より魅力的なソフトを出せてよりよい環境で遊べるようにプラットフォームを整備しよう、と考えているSIEとは全く違う訳ですが。
 任天堂が8-9割を占める任プラに中小サードやインディーズを引きずり込むのは全体の減速に繋がりかねないはた迷惑な話です。

レッド・デッド・リデンプション2【CEROレーティング審査予定 (「Z」想定) 】 (【数量限定特典】軍馬と無法者サバイバルキットが手に入るプロダクトコード 同梱)
・PS4 10/26 レッド・デッド・リデンプション2【CEROレーティング審査予定 (「Z」想定) 】 (【数量限定特典】軍馬と無法者サバイバルキットが手に入るプロダクトコード 同梱)
(Amazon)
 .