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 マツダのSkyactiv-Dは路上試験でも規制値を下回るという優秀な結果を残したとの事。NOx吸蔵還元触媒やSCRのような仕組みだと機能が働いていない時に大幅に規制値を超過してしまう場合があるようです。

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[国土交通省:排出ガス不正事案を受けたディーゼル乗用車等検査方法見直し検討会] via Car Watch

 資料がpdfで無茶苦茶分割されているのですが…

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 問題となった独フォルクスワーゲンの不正ソフトについては、シャシーダイナモに乗っているとソフトが(ハンドルが全く操作されないなどで)判断した場合 にEGRやNOx吸蔵還元触媒、尿素SCRを作動させる一方で実際の走行時には機能を大幅に抑え、結果実際の排ガスが規制値を大幅に上回る結果となったと いうものですね。

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 これについてIOCTが実施した試験によると、不正ソフトを搭載したフォルクスワーゲン車は実際の走行時に米Tier2BIN5規制を大幅に上回るNOxを排出していた…

 という事で、国内でもディーゼル車の路上試験をしようという事になったようです。

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 今回試験対象となったのはマツダ「CX-5」「デミオ」、日産「エクストレイル」、三菱「デリカD-5」、トヨタ「ランドクルーザープラド」「ハイエース」、BWM「320d」、メルセデス・ベンツ「ML350BlueTEC」の8車種。

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 試験コースはこのように、割とストップ&ゴーも多くなる区間ではありますね。

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 排ガス浄化装置については一定の条件で機能を停止させる事が認められているそうなのですが…

 上記試験対象車種の内国産6車種を試験した範囲では、不正ソフトウェアの搭載は認められなかった一方、特定条件では大幅に数値が悪化する車種も存在していたとの事。注釈にもある通り測定日が違えば気温や湿度、交通状況も変化しますが…
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 見ての通りマツダ車が非常に優秀な結果を出していますね。Skyactiv-Dエンジンは燃焼時のNOx発生を抑える一方でPMのフィルタリングを重視したものとなっているので、使用環境によるNOx排出量の違いが出にくい仕組みではあるようです。

 これらの結果を受け、国交省側では実際の走行環境により近い試験を実施するなどの対策を云々。(略)
 マツダのSkyactivテクノロジーは実燃費を重視して云々という話でしたが、実際シャシーダイナモ上のモード試験より燃費が悪化する場合が多い路上試験でこの結果というのは中々優秀ですね。

 今後は実使用時の排ガスも重視される流れになるのであれば、保護機能などもより使用環境を問わずに使用出来るものが求められるようになっていきそうです。
 エンジンからの排ガスをどうやったらなくせるかといえば人類滅亡、じゃなくてエンジンを積まなくすれば良いという訳で、電池の性能さえ上がればより電気自動車を増やす流れにもなるのかもしれませんが…

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