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 ただし規制対応が尿素SCRによるものなので、そこでのコストが発生するようですが。
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[公式サイト]
[トヨタ:トヨタ自動車、新型2.8L直噴ターボディーゼルエンジンを開発] image via Car Watch
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 マイナーチェンジで当該エンジンが新たに搭載される新ランドクルーザープラドのモデル構成は2.7Lガソリンエンジン搭載モデルが約335万円~なのに対し、2.8Lディーゼルエンジン搭載モデルは約396万円~と価格に大きく差はありますが。

 燃費性能はガソリンエンジン搭載モデルが最高出力120kW、最大トルク246NmでJC08モード9km/Lなのに対してディーゼルエンジン搭載モデルは130kW、450Nmを発揮しつつJC08モード燃費11.8km/Lと大きく差を付けています。

 規制対応にはマツダと違い尿素SCR…AdBlueを利用していますが、これについては説明書を見るとタンク容量12L、で約1.5万km使えるということなのでそこまで頻繁に補充する必要は無さそうですね。
 欧州で標準のAdBlue規格でAdBlueの値段は20Lで3千円から3.5千円ぐらいですから、タンク容量分の重量が増えるという欠点はあるにしても燃費向上による経済性と考え合わせるとありではあるのでしょうか。

 で搭載されるディーゼルエンジンについてですが…

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、低燃費と、発進時から力強い加速をもたらす動力性能、ならびに高い静粛性を実現させ た、2.8L直噴ターボディーゼルエンジン「1GD-FTV」を新開発した。世界初のTSWINを取り入れた次世代高断熱ディーゼル燃焼の採用などによ り、世界トップレベルの最大熱効率44%を達成。これにより、従来型の「KDエンジン」と比べ燃費が最大で15%向上するとともに、ダウンサイズしながら 最大トルクは25%、低速トルクは11%向上している。また、トヨタ初となる尿素SCR*6システムの採用などにより、世界で最も厳しい排出ガス規制であ る欧州EURO6および平成22年(ポスト新長期)排出ガス規制*7などに対応する。

 今回、新開発のエンジンは、次世代高断熱ディーゼル燃焼を採用することで、気温-40℃以下の極寒地域や海抜4,500mを超える地域など世界中のあら ゆる地域において、高熱効率で、静粛性かつ力強い走りを実現する。また、触媒の近接配置などによる浄化率向上、従来型比の約30%小型化、排気レイアウト の18種類から3種類への集約などにより、グローバルな車両展開性の大幅な向上と環境負荷低減を両立した。
 その結果、グローバル展開している従来型の「KDエンジン」を、2016年までに年間70万基規模、約90の国・地域で、2.4L直噴ターボディーゼル エンジン「2GD-FTV」を含めた新開発エンジン群である「GDエンジン」に刷新。2020年までに150以上の国・地域に展開することが可能となる。 なお、「GDエンジン」は、2015年5月にタイで発表した小型ピックアップトラックの新型ハイラックスに加え、6月17日に一部改良したランドクルー ザープラドにも搭載している。

 トヨタでは「適地・適時・適車」の考えのもと、世界中の地域ニーズから、お客様への迅速な提供、商用車・SUVなどの用途への対応まで、ディーゼルエン ジンを引き続きトヨタのエンジンラインアップを支える基幹ユニットと位置づけ、(株)豊田自動織機をはじめ、トヨタグループの総力を挙げて、よりクリーン で競争力のあるディーゼルエンジンの開発に邁進していく。

*1 2015年6月現在。トヨタ調べ
*2 燃焼時の冷却損失を低減させる燃焼改善技術。現時点のみ国内仕様
*3 燃焼時の損失の中でも、特に冷却損失に焦点を当て、冷却損失を大幅に低減させる燃焼技術
*4 トヨタ算定値
*5 2.8L「1GD-FTV」と2.4L「2GD-FTV」の両エンジン合計値
*6 SCR : Selective Catalytic Reduction。欧州、国内仕様のみ
*7 国土交通省の低排出ガス車認定制度
*8 SiRPA : Silica Reinforced Porous Anodized Aluminum

 アジア地域向けには2.4Lの2GD-FTVを投入。ポスト新長期規制やEURO6に対応する必要がない地域向けには尿素SCR搭載モデルも投入しないというのはあれですが、まあコストや手間を考えると仕方ない部分もあるのでしょうか。





 エンジン自体や過給器の改良により効率が上がったと謳っています。
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 発表会の資料も公開されていますが、新技術の投入による効率アップやコストの最適化が謳われていたり…
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 今後の展開としては1.4Lディーゼルエンジン「ND」を小型車向けに投入する予定とされていたりもします。
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 Euro6の規制値がポスト新長期規制よりも厳しい数字になったので、欧州向けに投入するディーゼルエンジンは=日本市場にも投入可能になる、という事 でマツダやトヨタのディーゼルモデル販売が好調となれば更にディーゼルエンジンを投入するメーカーも増えるのかもしれませんね。

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